99%片思い
2つの道
「此処だよ」
あれから、色んなことを話して笑い合った。
龍君といると、時間が早送りされたみたい。
ただ、楽しかった。
そして、あっという間についた高校。
とても、大きくて、吃驚してしまった。
「んじゃ、行きますかー」
「うん」
あたしは、笑顔で龍君に言った。
校門を潜り抜けると、大きな校庭があった。
大きな、サッカーゴールがある。
大地、サッカー部なんだよ。
今更、何思い出しているんだろう?
もう、諦めなきゃ。
「ね、ねぇ、龍君は何部?」
「んー、龍って呼んだら教えてあげる」
龍君は、意地悪そうに微笑んだ。
一瞬、心臓が飛び跳ねた。
少し、ドキドキしている。
大地の時とは、違う感じがする――……。
「り、りゅう?」
「なぁに? 部活だっけ? サッカー部だよ」
サッカー部?
大地と一緒だ、なんだか重ねてしまいそう。
「りゅー―――うー――――!」
前の方から、大きな声が聞こえたかと思えば、段々近づく人影。
金髪に、耳にはいっぱいのピアス?
この距離では、それぐらいしか見えない。
「げっ、崇じゃん」
龍は、嫌そうに顔を歪める。
「だぁれ?」
あたしは、首を傾げ、龍に聞く。
しかし、そのこたえは、返ってこないまま“崇”と呼ばれた男が近づいてきた。
あれから、色んなことを話して笑い合った。
龍君といると、時間が早送りされたみたい。
ただ、楽しかった。
そして、あっという間についた高校。
とても、大きくて、吃驚してしまった。
「んじゃ、行きますかー」
「うん」
あたしは、笑顔で龍君に言った。
校門を潜り抜けると、大きな校庭があった。
大きな、サッカーゴールがある。
大地、サッカー部なんだよ。
今更、何思い出しているんだろう?
もう、諦めなきゃ。
「ね、ねぇ、龍君は何部?」
「んー、龍って呼んだら教えてあげる」
龍君は、意地悪そうに微笑んだ。
一瞬、心臓が飛び跳ねた。
少し、ドキドキしている。
大地の時とは、違う感じがする――……。
「り、りゅう?」
「なぁに? 部活だっけ? サッカー部だよ」
サッカー部?
大地と一緒だ、なんだか重ねてしまいそう。
「りゅー―――うー――――!」
前の方から、大きな声が聞こえたかと思えば、段々近づく人影。
金髪に、耳にはいっぱいのピアス?
この距離では、それぐらいしか見えない。
「げっ、崇じゃん」
龍は、嫌そうに顔を歪める。
「だぁれ?」
あたしは、首を傾げ、龍に聞く。
しかし、そのこたえは、返ってこないまま“崇”と呼ばれた男が近づいてきた。