ベストフレンド
それでも私は嬉しかった。
たとえいじめでも沙里奈が私に話しかけてくれることが・・・・。
「バカ」でも「ブス」でもいい・・・。
沙里奈が私にくれる言葉全てが私にとっての宝物だった。

授業中たまに視線を感じ視線の先を見ると
沙里奈がずっと見ていた。
私と目が合うとすぐに逸らしたが・・・。

休み時間。
私は沙里奈のところに行ってさっきの事を聞いた。
「沙里奈・・・さっきはどうしたの?」
「お前がキモイからだよ!!!」
沙里奈それだけ言うと行ってしまった。
私は沙里奈をもう・・・と感じに見ていた。

そんな時私は由紀に呼び出された。
「沙里奈の事・・・もうほっといたら?
沙里奈だってあんたと居たら絶対嫌だと思ってるから」
由紀はそれだけ言うと行ってしまった。

「沙里奈・・・・・」
私は知らないうちに名前を口に出していた。
私はふでばこからペンを取り出した。
その時私の指に紙が一枚あたった。
見てみると沙里奈からだった。
『優奈へ。
次の時間・・・赤ペン貸し手?
今日忘れてきたから。』
内容はそれだけだった。
でも私は嬉しかった。
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