絶対に好きじゃない!!!!!!!!〜大っ嫌いなアイツ〜
「俊哉様ぁー、奏多様ぁー」

一歩廊下に出ると、女たちが一斉に歓声をあげる
これは毎日のことだ…俺らも正直やめて欲しいと思っている
甘ったるい香水の匂いが気持ち悪いし派手な格好し過ぎだろ…
校則ぐらい守って欲しいなぁ…
こういう時俺は真面目な生徒会長みたいなことを考えてしまう

ベタベタと俺の腕に絡めてくる女
俺はオマエの彼氏でもなんでもねーんだよ
あー、イライラする
助けを求めようと奏多を見る
奏多も同んなじように女に絡まれている

あー、だるいな
視線を外すとおそらく教室に戻ろうとしている佐々木と、その友達が歩いている

ヒソヒソと世間話をし出す…
やっぱり俺の悪口か?
俺そんなに嫌われてるのか?
それでも助けて欲しい…

俺の願いも報われず結局授業が始まるチャイムが鳴るまで女につきまとわれる始末になった


< 46 / 63 >

この作品をシェア

pagetop