絶対に好きじゃない!!!!!!!!〜大っ嫌いなアイツ〜
俺、久しぶりに笑った気がする…
最近忙しかったからなぁ

生徒会室はホッチキスの音だけ響いていて会話も何もない

なんか気まずいなぁ…
机をみると大量の資料たち多過ぎて気が遠くなりそうになる

ふと考えるとホッチキスの音が止まっている

アイツは何か考え事をしている
ったく進めろよな仕事終わんねーだろ


「おい、手ぇと待ってるぞちゃんとやれ」

相当すごい考え事をしていたんだろうな
アイツの考え事はもう癖なんだろうな

俺の声に気付くと再び仕事やり始めたが、カシャーンとホッチキスを落とした

俺はとっさに体が動いてしまった
アイツも拾おうとしてしゃがむ


すると
アイツの細くて小さい手と俺の大きな手が下で触れる

俺は顔をあげるとアイツと目が合う
アイツはキョトンとした顔をして俺を見ている
いまの状況に気付いてないのか?
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