アイシテルノジュモン【短篇】
予想通り彼は最終的にはその女と別れた。
だけど……
「ごめん。やっちゃったんだ」
聞きもしないのに次々と告白される浮気。
涙を流し。
「嘘をついたまま一緒にいたくないから……だってアイシテルから」
そう言って別れたくないと抱き寄せる。
何度も怒りと悲しみに打ちひしがれながら……何故?何故?
気持ちをぶつける。
聞きたくないのに、黙っててくれればいいのに。
私をなんだと思ってるの?
謝ればなんでも許す女だと?
馬鹿にしてるの?
ぶつけられた言葉に返ってくる言葉はいつも同じ。
アイシテル