私が恋した男(旧題:ナツコイ~海男と都会男~)
何とか原稿も出来て四葉出版社をあとにし、目の前のお店の看板を見上げてはぁっと溜め息を吐いた。
「来ちゃったな…」
今日はここ【Bar Jewelries】で茜主催の合コンが行われるんだけど、代打であっても複雑な気分で乗り切れるだろうかとドアを開けて中に入ると、カウンターにマスターの三斗さんが私に気づいた。
「麻衣ちゃん、こんばんは。茜ちゃんならもう来てるよ」
「麻衣~、待ってたよ」
三斗さんがお店の奥を指をさすと茜が手を振っていて、メンバーは男性3人と茜の隣に大学の同級生だった子もいた。
女子は顔見知りのメンバーで安心するけれど男性はスーツをびしっと着こなしていて、私がそこに入っても大丈夫かな?と思いながら茜たちのところに向かった。
「麻衣はこっちの席に座ってね。人数がそろったから、先ずは乾杯をしよ?」
私が同級生の隣に座ると、三斗さんがトレンチの上に6つのカクテルが入ったグラスを載せてテーブルに来た。
「皆さんの素敵な出会いにこの一杯をどうぞ」
カクテルは色とりどりだけど、そのうち海みたいになきれいな青色のカクテルに手を伸ばす。
「麻衣のカクテル、きれいな色しているね」
「うん、海みたいで選んじゃった」
私はそのカクテルグラスに口をつけて、一口飲んだ。
シャリシャリとして、テキーラの味がした。
「それ、フローズン・ブルー・マルガリータっていうカクテルだね」
男性メンバーの人がカクテルの種類を説明してくれる。
「フローズン・ブルー…」
「そっ、ベースに青を使っているから海辺でこうしたカクテルを飲むのもいいよね」
「カクテルに詳しいんですね」
「まぁね、今度うちの別荘に来てみる?そこでカクテル飲もうよ」
「わぁ、別荘なんてあるんですか?」
茜が相手に興味を示してのりのりに聞いていて、他の皆も盛り上がっているけれど、私は心非ずな感じでただ黙ってカクテルを飲んでいた。
「来ちゃったな…」
今日はここ【Bar Jewelries】で茜主催の合コンが行われるんだけど、代打であっても複雑な気分で乗り切れるだろうかとドアを開けて中に入ると、カウンターにマスターの三斗さんが私に気づいた。
「麻衣ちゃん、こんばんは。茜ちゃんならもう来てるよ」
「麻衣~、待ってたよ」
三斗さんがお店の奥を指をさすと茜が手を振っていて、メンバーは男性3人と茜の隣に大学の同級生だった子もいた。
女子は顔見知りのメンバーで安心するけれど男性はスーツをびしっと着こなしていて、私がそこに入っても大丈夫かな?と思いながら茜たちのところに向かった。
「麻衣はこっちの席に座ってね。人数がそろったから、先ずは乾杯をしよ?」
私が同級生の隣に座ると、三斗さんがトレンチの上に6つのカクテルが入ったグラスを載せてテーブルに来た。
「皆さんの素敵な出会いにこの一杯をどうぞ」
カクテルは色とりどりだけど、そのうち海みたいになきれいな青色のカクテルに手を伸ばす。
「麻衣のカクテル、きれいな色しているね」
「うん、海みたいで選んじゃった」
私はそのカクテルグラスに口をつけて、一口飲んだ。
シャリシャリとして、テキーラの味がした。
「それ、フローズン・ブルー・マルガリータっていうカクテルだね」
男性メンバーの人がカクテルの種類を説明してくれる。
「フローズン・ブルー…」
「そっ、ベースに青を使っているから海辺でこうしたカクテルを飲むのもいいよね」
「カクテルに詳しいんですね」
「まぁね、今度うちの別荘に来てみる?そこでカクテル飲もうよ」
「わぁ、別荘なんてあるんですか?」
茜が相手に興味を示してのりのりに聞いていて、他の皆も盛り上がっているけれど、私は心非ずな感じでただ黙ってカクテルを飲んでいた。