私が恋した男(旧題:ナツコイ~海男と都会男~)
「茜のところは、いろんな部署があるもんね」
「そっ。経理課の先輩社員を狙っていたんだけど急に辞めちゃって、超がっかり。なんでも同じ経理課の後輩女子といざこざがあったって噂で、私は社内恋愛って苦手だから驚いちゃったなぁ」
「私から見たら、茜って社内恋愛とかしそうにみえるけれど」
「まさか~。だってバレタら仕事とかやりづらいし、別れた後でも一緒に仕事をしなくちゃいけないんだよ?」
「確かにそうだけど…」
「やっぱ合コンとか婚活でいい男に出会って恋愛して、ゆくゆくは結婚って感じかな?もちろん、ちゃんとした仕事をしている人限定だけど」
「すごく現実的だね」
「だってさ前は好きだからってだけで恋愛してたけど、今の年齢だと相手の職業を重視して決めちゃわない?」
茜はおつまみのチーズを頬張りながら独自の恋愛論を語るんだけど、なんとなく分かるような気もする。
大学を卒業して5年が過ぎて、気付けば30歳間近になる年齢まで来ているし、結婚を意識すると相手の職業とか気になっちゃうもの。
「茜は相手の職業を重視しちゃうの?」
「んー、そうだなぁ。弁護士もだけど、社長とかだったら付き合うのは夢中になれるけど仕事が忙しくて帰ってこなかったりとかあるし、医者も看護師とかとの浮気もあるって聞いたことあるし。まぁ弁護士も社長もお給料とかいいから、結婚生活の安定した保障はできるかなって思うよ」
「うぁ…」
「麻衣の上司だって出版社に勤めていて、しかも編集長でしょ?クリエイティブな職業も人気だよ?」
「そうなの?」
私はふと頭に、姫川編集長の顔が浮かんだ。
いつも厳しい口調だし、お腹の音が聞こえると思いっきり笑うし。
いやいやいや、なんで浮かんでくるの?と、私は打ち消すかのように頭を振るう。
「やっぱ結婚した後のことを考えちゃうと、相手の職業は重要だよ~」
「結婚した後ね~、でもさ好きの方がいいとは思うんだけどな」
「麻衣って昔からピュアだよね」
「茜が現実的すぎるの!」
私たちはおしゃべりに花を咲かせ、久しぶりの女子会を楽しんだ。
「そっ。経理課の先輩社員を狙っていたんだけど急に辞めちゃって、超がっかり。なんでも同じ経理課の後輩女子といざこざがあったって噂で、私は社内恋愛って苦手だから驚いちゃったなぁ」
「私から見たら、茜って社内恋愛とかしそうにみえるけれど」
「まさか~。だってバレタら仕事とかやりづらいし、別れた後でも一緒に仕事をしなくちゃいけないんだよ?」
「確かにそうだけど…」
「やっぱ合コンとか婚活でいい男に出会って恋愛して、ゆくゆくは結婚って感じかな?もちろん、ちゃんとした仕事をしている人限定だけど」
「すごく現実的だね」
「だってさ前は好きだからってだけで恋愛してたけど、今の年齢だと相手の職業を重視して決めちゃわない?」
茜はおつまみのチーズを頬張りながら独自の恋愛論を語るんだけど、なんとなく分かるような気もする。
大学を卒業して5年が過ぎて、気付けば30歳間近になる年齢まで来ているし、結婚を意識すると相手の職業とか気になっちゃうもの。
「茜は相手の職業を重視しちゃうの?」
「んー、そうだなぁ。弁護士もだけど、社長とかだったら付き合うのは夢中になれるけど仕事が忙しくて帰ってこなかったりとかあるし、医者も看護師とかとの浮気もあるって聞いたことあるし。まぁ弁護士も社長もお給料とかいいから、結婚生活の安定した保障はできるかなって思うよ」
「うぁ…」
「麻衣の上司だって出版社に勤めていて、しかも編集長でしょ?クリエイティブな職業も人気だよ?」
「そうなの?」
私はふと頭に、姫川編集長の顔が浮かんだ。
いつも厳しい口調だし、お腹の音が聞こえると思いっきり笑うし。
いやいやいや、なんで浮かんでくるの?と、私は打ち消すかのように頭を振るう。
「やっぱ結婚した後のことを考えちゃうと、相手の職業は重要だよ~」
「結婚した後ね~、でもさ好きの方がいいとは思うんだけどな」
「麻衣って昔からピュアだよね」
「茜が現実的すぎるの!」
私たちはおしゃべりに花を咲かせ、久しぶりの女子会を楽しんだ。