私が恋した男(旧題:ナツコイ~海男と都会男~)
このエレベーターの壁の一部はガラス張りになっていて、エレベーターが上昇するたびに外の景色が視界に入る。
「綺麗…」
空の色はとっくに暗く、そのおかげなのかオフィスビル群のライトが星空のように輝いていて、私は夢中でその景色に見入っていたらガラス越しの反射で姫川編集長の姿が見えたんだけど、姫川編集長は階数ボタンがある壁に寄りかかりながら私を見て微笑んでいた。
どうしよう…、姫川編集長の方へ振り向きづらい。
「……」
私と同じように夜景を楽しんでいるようには見えず、姫川編集長の視線は明らかに私に向けられているから振り向きづらくて、私は夜景に夢中になっている振りをするために無言で外の景色を見続けた。
そしてエレベーターが51階に到着したので降りると、姫川編集長はずんずんと廊下を歩く。
私は遅れないようにその後ろを歩いてると1軒のお店の前にたどり着き、姫川編集長は入口に立っている店員に声をかけた。
「予約している、姫川です」
「お待ちしていました、こちらへどうぞ」
店員と共にお店の中に入ると店内は薄暗く、オレンジ色のランプがテーブル席や歩く道に置かれ、BGMも洋楽が流れいて、私たちの他に既にテーブル席に座っている人たちは男女の組み合わせが多いから、普段茜と一緒に飲むお店とは違って大人の雰囲気を出していて、女子会というより恋人同士で訪れるためのコンセプトに感じた。
「綺麗…」
空の色はとっくに暗く、そのおかげなのかオフィスビル群のライトが星空のように輝いていて、私は夢中でその景色に見入っていたらガラス越しの反射で姫川編集長の姿が見えたんだけど、姫川編集長は階数ボタンがある壁に寄りかかりながら私を見て微笑んでいた。
どうしよう…、姫川編集長の方へ振り向きづらい。
「……」
私と同じように夜景を楽しんでいるようには見えず、姫川編集長の視線は明らかに私に向けられているから振り向きづらくて、私は夜景に夢中になっている振りをするために無言で外の景色を見続けた。
そしてエレベーターが51階に到着したので降りると、姫川編集長はずんずんと廊下を歩く。
私は遅れないようにその後ろを歩いてると1軒のお店の前にたどり着き、姫川編集長は入口に立っている店員に声をかけた。
「予約している、姫川です」
「お待ちしていました、こちらへどうぞ」
店員と共にお店の中に入ると店内は薄暗く、オレンジ色のランプがテーブル席や歩く道に置かれ、BGMも洋楽が流れいて、私たちの他に既にテーブル席に座っている人たちは男女の組み合わせが多いから、普段茜と一緒に飲むお店とは違って大人の雰囲気を出していて、女子会というより恋人同士で訪れるためのコンセプトに感じた。