俺の妹が可愛すぎて。


* * *


風馬に乗せられた頭の上の優花のブラジャーも含め、洗濯物を全て干し終えた俺は少し遅くなった朝飯を食べようと、キッチンへ向かった。


一階へ降りようと階段へ向かう途中、優花の部屋の前を通る。

物音はなく、まだ優花は寝ているんだろう。


今は朝の10時。

休みの日はだいたい俺のほうが起きるのが遅いから、今日まだ起きてないなんて珍しい。


いつまで寝てるんだろう……


そう不思議に思ったのが2割、

優花の寝顔見たいのが8割の気持ちでそっと優花の部屋の扉を開けた。


扉を開けた瞬間、優花の甘くて優しい香りが鼻を掠めた。


その香りが鼓動を加速させるから、なんだかイケナイことでもしようとしてるんじゃないかと錯覚する。


優花が寝ているベッドへと近寄る足は、なぜか自然と音を立てず前へと進む。

チェストや机の上のぬいぐるみ達の視線を気にしながらベッドで眠る優花をそっと覗き込んだ。



やっべぇ………可愛すぎ……
………見るんじゃなかった。



柔らかな布団に包まる優花の顔が少しだけ見える。


白くて無防備な肌。

長い睫毛。

寝癖が混ざった長い髪。


幸せそうな寝顔の優花。


もうそんなの見せられたら、可愛すぎて愛しすぎて……

優花が眠るベッドにダイブして、優花をギュッて抱きしめて、優花をめちゃくちゃにしたい……。


マジ、ヤバイ……


風馬があんなこと言うから、極力妄想しなかったことまで妄想してしまう。





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