俺の妹が可愛すぎて。
これから数十分後……俺は優花に好きだとちゃんと伝えれるんだろうか。
キスだってするかもしれないし、それ以上のことだってするかもしれない。
……もう『妹』なんて、関係ねぇ。
……優花の気持ち……えぐってやる。
あれこれ考えてると、喉が渇いてきて俺は冷蔵庫の扉を開けた。
ほぼ空っぽの冷蔵庫の中にキンキンに冷えて美味しそうな缶ジュースを見つけた。
プシュとプルタブを開けると、炭酸のシュワシュワという音が微かに聞こえた。
勢いよく口に含むと、甘くて爽やかなカシスの味が口いっぱいに広がった。
あんまり味わったことのない味に不思議に思って缶ジュースのパッケージを見る。
だけど、そのパッケージの文字がだんだんとゆがんで見えてくる。
そして………
俺の記憶はそこで途絶えた。
ーーー…
ーーーー…
ーーーーー…。
「……っ〜………」
喉が渇きで目が覚めて、次に激しい頭痛が襲う。
カーテンの隙間に差し込む光が余計頭を痛くさせて、俺はゆっくり身体を起こした。
ガンガン痛む頭を抑えながら、まだ開きかけてた目をゆっくり開けると……
「うわっ!?」
ビックリしすぎた勢いで、ベッドから転げ落ちた。
ベッド脇からそれをそっと覗き込むが、やっぱりそこには間違いなく存在している。
そこには……
俺の隣でスヤスヤと幸せそうに眠る優花がいた。
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