俺の妹が可愛すぎて。
はぁっ?!!
えっ?!!
な、な、な、な、な、な、な、な、な、な、なんで、なんで、なんで……
なんで優花が隣で寝てんだよっ……?!
周りを見渡すが、ここは間違いなく俺の部屋だし、このベッドは俺のベッドだし……
はっ?!!
俺は思わず両手で胸を覆った。
俺……なんで、ハダカッ……?!
………かろうじて、パンツは履いてるけど……。
………まさか……
優花が俺を襲うとか?……なんてバカなことを考えていると俺の部屋の扉の向こうからケタケタと怪しい笑い声が聞こえた。
ドアの方を見ると、小さな隙間を開けた風馬がこちらを見て笑っていた。
風馬の姿を見つけた俺は一目散に風馬の元へ駆け寄り、優花を起こさないように部屋のドアをそっと閉める。
相変わらずケタケタ笑う風馬の両肩を掴んで問いただす。
「なぁ!俺、なんかしてたっ?!」
「は?なんかってなんだよ(笑)するって言ったら一つしかないっしょ?」
……マジか。
え?……マジで俺……シたのか?
「……なに焦ってんの、今さら」
呆れ顔で風馬が訊く。
「……いや…。……全っ然、覚えてねぇんだけど……」
「……は?マジ?」
ズキズキ痛む頭を抱えながら、昨日のことを思い出そうとするが全然思い出せない……。
すると、風馬が思い出したように口を開く。
「……そういや、キッチンにこれ置いてあったけど…ユキ飲んだの?……さては飲んだ勢いでってやつ?」
風馬が怪しく笑って俺に見せたのは、昨日俺が風呂上りに飲んだ缶ジュースだった。
風馬の怪しい笑顔は無視して、その缶ジュースを奪い取り、パッケージを見ると『これはお酒です』とご丁寧に正面に書いてあった。
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