俺の妹が可愛すぎて。



……心臓がバクバクしてうるさくて苦しい……。


『俺も……好きなのは匂いだけじゃない』


そう言ったユキちゃんはいつもと違う感じで……

あのままだったらきっと……キスしてた…。


恥ずかしくなって、逃げてしまったけど……。


松丘くんの時は、そんなことされるの嫌だったのに……


ユキちゃんの時は全然嫌じゃなくて…。



『……風呂上がってからならいいの?』



…そ、それって…


あたしがここから出たら……キス……する……ってこと…だよね…?


………ユキちゃん……


あたしのこと……どう思ってるの…?



お風呂が大好きなあたしは、その時ばかりは全然落ち着かなくて、同じところを何回も洗ったり、シャンプーとトリートメント間違えたりで、いつも以上にお風呂が長くなってしまった。


洗面所で丁寧に髪を乾かし、意を決して洗面所を出て、リビングへと向かう。


すると……


「……あれ?」


ソファに寝ているユキちゃんを見つけた。



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