俺の妹が可愛すぎて。


「じゃあ部屋帰って恋バナする前に〜、喉乾いたからジュース買って帰ろうぜ〜」


のぼせ気味の身体を、脱衣所にある扇風機に身体を押し付けながら晴が言った。

ってか扇風機、一人で占領しすぎだし、
まだこいつ恋バナ、恋バナ言ってんのかよ…と怪訝な顔で晴を見ると、なぜだかウィンクされた。

身体中に悪寒が走って、おかげで扇風機は要らなくなった。



大浴場を出て、一番奥のところにドリンクコーナーがある。

風呂の順番は俺らのクラスが最後のせいか、誰もいなかった。


「よっし!ここは俺が奢ってやるよ!」

「マジ?やったー♪晴、じゃあ俺コーラ」


テンションがハイな晴が奢ってくれるということでお言葉に甘えることにした。



「……ってお前、コーラ買い過ぎじゃね?何本飲むんだよ」


晴がコーラのボタンをピッピッピッピッとリズム良く連打する。

そのリズムの良さに隣の持田はツボにはまったのか腹を抱えてゲラゲラ笑う。


「俺、コーラ好きだから」

「……そうだっけ?」


幼なじみだけど、晴がそんなにコーラ好きなんて初めて訊いた。

いくら幼なじみでも知らないこともあるもんなんだなぁと、晴を見ていると、晴は何を思ったのか、下のトレーから出てきた4,5本のコーラを取り出すと、それをおもむろに振り出した。










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