俺の妹が可愛すぎて。


「うっしゃあ!恋バナ大会しようぜ〜♪」


そう言いながら振りまくるその手には、炭酸入りのコーラなわけで……


「……晴、それコーラだし…コーヒーじゃねぇんだから、振らなくていいんだけど…」


こいつ、ほんと、バカ。

バカすぎて笑えない。

持田はヒィヒィ言いながらまだ爆笑してるけど。


しかも、俺がそう注意したのと同時に晴はコーラのプルタブを開けたもんだから、炭酸が溢れ出し、床がコーラまみれになってしまった。


「…うっわー……もうバカすぎじゃん、晴」

「……わ〜……タオル!タオル!なんか雑巾かなんかねぇの?!」

「……ヒィ……さ、さっき……なんか、…はぁ〜……『掃除用品庫』って…ヒィ…書いてる部屋あった…から…そこに…あるんじゃね……?……あぁー腹いて〜……晴、マジヤバイ…」


腹を抱えながら、まだ笑ってる持田にそう言われ、少し歩いたところの掃除用品庫と書かれた部屋の扉を開ける。


「……ここ、勝手に入っていいのー?」



そう言いながら、扉を開けて中に入ると……



「……は?……優花……?」


そこにはなぜか、優花が一人いて……



ガチャ。


「……えっ?!ちょっ!?!はぁ?!!」


ドアノブを慌てて、回すが扉が開く気配がない。



……カギ……閉められた…。




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