俺の妹が可愛すぎて。
やっと……
届いた。
優花への気持ち。
可愛すぎてたまんない優花と
やっと……
思いが通じ合った。
「………身体が堅いは…余計じゃね?」
抱きしめた優花の髪が頬に触れてくすぐったい。
でも、包まれてく優花の匂いに吸い込まれそう。
「……ふふ(笑)…ほんとのことだもん。……あたしね……成宮くんと付き合ったの……本当はユキちゃんのこと……諦める為だったの……」
「……マジ?」
優花の長い髪に触れると、あん時みたいに優花がピクンって跳ねた。
「……ユキちゃんは…っ……『お兄ちゃん』だから……っ…諦めなきゃ…って思ったの…っ…。
でも…っ……無理だった……っ。
……透子ちゃん…にっ……
ユキちゃん……渡したくなかったっ…」
その時のことを思い出してか、また優花が泣き出す。
優花の髪の毛に触れながら人束取ったその手で、頭を撫でる。
「……俺も…。……透子と付き合ったのは、優花を諦めなきゃって思ったからだよ」
そう言うと、優花が俺を見上げて「…本当?」と訊くから頷いた。
「……うん…。…優花は『妹』だから…諦めなきゃって…。
……でも…俺も無理だった。
優花のこと……誰にも渡したくない」
そう言って、優花の両手をギュッて握りしめて視線を落とした。
「……父さんと暮らすの……正直…迷ってんだ、俺」
そう言うと、優花はまた涙を浮かべるからその涙を拭ってやりながら頬に触れる。
優花の頬は泣いたせいで、熱くてピンクに染まっていた。
「……んな、顔すんなよ。……俺も…あの家は離れたくない。
母さんとケーゴさんと…風馬と優花と…一緒に暮らしたい…。
でも、もしも……父さんと暮らせるなら……
……優花と……『兄妹』じゃなくなるんじゃないかって思ったんだ」
俺を見上げたまま、黙っている優花の頬に……
……優しくキスをした。
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