俺の妹が可愛すぎて。
「……ほんとにちゃんと言った?…思わせぶりな態度とってねぇ?」
そう訊くと、優花はコクンと頷いた。
「……ちゃんと言った。思わせぶりな態度なんて取ってない。……ちゃんと、あたしはユキちゃんが好きだからって。……それに……」
「………それに?」
ずっと俺を真っ直ぐに見ていた優花が、恥ずかしそうに俯いた。
「……もう……結婚の約束もしたから…って…言っちゃった…」
優花がそう言った瞬間、なんだか可笑しくなってクスクス笑ってると優花は「どうして笑うのー?」って不思議そうに首を傾げる。
「……いや、可愛いこと言うなって思っただけ。……で、成宮はなんて?」
「……ポカンってしてたけど、『じゃあしょうがないね、潔く諦めるよ』って帰って行った」
そりゃそうだろうな…
結婚するからとかまで言われたら、引くしかないし、まさかそんなことカミングアウトされるとも思ってなかっただろうし。
ざまぁみろ、成宮。
「……ねぇ…ゆ、ユキちゃん…」
まだニヤけてた俺に、優花が上目遣いで名前を呼ぶ。
「……ん?」
「……ユキちゃんさ……えっと…」
優花はなんだかすっごく言いにくそうにしてるモジモジしている。
「……なんだよ」
そう訊くと、優花はモジモジしながらもようやく言葉にした。
「……透子ちゃんと……
……どこまで……したの…?」と。
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