俺の妹が可愛すぎて。
学校に着くと、下駄箱近くにある掲示板に早速クラス表が張り出されていて、たくさんの生徒が群がっていた。
俺らの中で一番乗りにそこへ走って行ったのは、やっぱり晴だった。
晴から解放された優花に、俺はようやく声をかけることが出来た。
「ごめんな、アイツうるさくて。」
あと、バカでアホというのも付け足したい。
「ううん。ユキちゃんの友達、楽しくて優しい人ばかりだね。荒川さんも美人で優しいし。」
そう笑って言う優花は、嘘なんかついていないってわかった。
だから、晴に対しても好印象なんだなって思ったら、なんかやっぱ複雑…。
「おっしゃぁっ!!」
突然、大声が聴こえて俺ら三人は一斉に声の方へ視線を向ける。
いや、俺らだけじゃなくて周りにいた生徒がビックリしていた。
もちろん、声の主は晴。
晴は、そう大声で叫ぶと満面の笑みで俺らの方へ激走してくる。
「なんだよ、でっけぇ声出して…。」
「……今日の晴、なんか超ウザい。あ、いつもか。」
「最高のクラスだっ!!」
ボソッと呟いた透子を無視して、晴が息を切らしながらそう言う。
「なに、どうなってんの?」
「聞いて驚くなよ。
俺ら、全員一緒のクラス!!
二年B組だっ!!」
「嘘〜!凄〜い♪」
そう一番に喜んだのは優花で、なぜか晴と手と手を繋いで喜んでいる。
馴れ馴れしく手繋いでんじゃねぇよ、晴。
調子乗りすぎ。
と、若干イラついたのは晴には秘密。
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