俺の妹が可愛すぎて。


「旦那さんになる人は、今まで付き合ってた彼氏なんだろ?ユキ、いい人だって言ってたよな?子供いんの?」

「……あぁ、うん。……そうそう、子供……それが問題なんだよな」

「……問題?(笑)なに、ちっちゃい子とか?ユキ、子供嫌いだっけ?」

「……いや、子供は嫌いじゃないけど」

「じゃあ、なに?ユキ、別に人見知りとかじゃないじゃん」


何の問題があるのかと、晴が首を傾げる。


「……一個下の男と…」

「うんうん」

「……同いの女だって」


興味深々に訊いていた晴の箸が止まったかと思うと、その瞬間ニンマリした顔で俺を見て、こう言った。


「マジ?!いいじゃん!超、羨ましい!」

「はぁ?やだよ、俺。男だったら、まだ楽だけどさ、家ん中に女いるって……裸で歩けねぇじゃん」

「今までだって実里さんいたじゃん。ま、まさかお前、実里さんの前で……?!」


思わず、晴がガタンと立ち上がり俺を覗き込む。

晴の勢いに、俺は少し椅子を引いた。


ってか、なんでコイツはこんなに興奮してんだ?(笑)



「え、母さんだからいいじゃん」

「母ちゃんっつったって、実里さんだぞ?!……俺だったら、絶対無理!」


俺の答えに不満いっぱいの晴は何やらブツブツ言いながらも、椅子に座り直した。


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