あなたが作るおいしいごはん【完】

あの出来事があってから

暫くの間私は

アルバイトを休まされていたけど

最近復帰する事が出来た私を

レナ店長は温かく迎えてくれた。


《特製チャイ》を飲みながら

『…先生は同性からもモテモテね。
TVや雑誌で相変わらず忙しいし
大人気の料理研究家だから
萌絵ちゃんは嫉妬でヤキモキしない?』

と私に聞いたレナ店長は

何かを思い出したような顔をしてすぐに

『…あっ!!そう言えば
だいぶん前に妹のミレイが
先生から煮物を貰っていたとか
旦那経由で先生に
煮物の事を聞こうとしていたとかで
……誤解させて、迷惑かけたみたいで
本当にごめんね。』

と、突然謝ってきた。

「……!?」

一瞬驚いた私に

『…今さらかと思うかもしれないけど
旦那もだいぶん後になって
私に話してきたから
謝ろうと思った矢先に
萌絵ちゃんが酷い目に遭わされて
暫くバイトも休んで貰っていたから
タイミング的に
話せずじまいだったから…。』

そう言ってレナ店長は

『…悪気はなかったとは言え
2人の代わりに私から謝らせて。』

と真面目な表情で口を開いた。

















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