あなたが作るおいしいごはん【完】
私も誤解してつい嫌な態度を
とってしまった事を謝罪すると
ミレイさんも誤解させるような言動に
至った事を再び謝罪した上で
彼…和亮さんに対する恋愛感情は
一切ないから安心して欲しいと
強調された。
「…父とミレイさんの18歳年の差や
ミレイさんが私や靖英の義母になる事や
父とミレイさんの赤ちゃんが
私と靖英の異母きょうだいになるのは
正直複雑な気分だけど
ミレイさんが父に
片想いしてくれていた事や
父を心から愛している気持ちは
良くわかったから
今後の事などは
靖英と話し合って欲しいけど
今の私は父とミレイさんの再婚を
……静かに見守って応援する。」
それを聞いた彼は
私をそっと抱き寄せてくれた。
「…ごめんなさい…和亮さん。
私…ずっと嫉妬してた。
やがて
彼に寄り添いながら謝罪を呟くと
『…どうしたの?』
頭上から彼が心配そうに尋ねてきた。