あなたが作るおいしいごはん【完】

『…そうだな。どうだ? 
パパ…上手に話せてるか?』

亮の頭を撫でながら尋ねる彼に

『…うん、パパかっこいいよ!!
凄く素敵だよ!!』

5歳の長女萌々夏も

ソファーから降りると

彼のそばでニコニコ笑った。

2人の子どもの笑顔に

彼は優しく微笑むと

『…ありがとう。
ご飯出来たから食べようか?
2人とも手を洗っておいで。』

そう言って2人の子ども達に

洗面所へ行くように促すと

『『…はーーい!!』』

萌々夏と亮は一足先に

一緒に手を洗いに行った。


リビングに残った私は

「…素敵だったよ。
パパになっても
きっとまたファンが増えて
嫉妬しちゃいそうなくらい
和亮さんはカッコいいと思ったよ…。」

そう言って立ち上がると

彼に笑顔で歩み寄った。


そんな私に

『…俺が愛してるのは永遠に
萌絵だけだよ……。
さあ、一緒に昼食食べようか。』

そう言って彼は

『…その前に。』と

私の後頭部を引き寄せると

『…永遠に愛してる。
俺は今凄く幸せだよ…。
萌絵は永遠に俺のそばで
俺が作るメシを食べてくれ。』

と、耳元で囁きながら

唇に甘く優しいキスを落とした。












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