あなたが作るおいしいごはん【完】
【エピローグ】
私の夫はカリスマ料理研究家。
いつも私に優しくて
おいしいご飯を作ってくれる。
あなたの料理に対する愛情も
あなたの料理を作る仕草も
素材を扱う繊細な手と指も
何もかもが大好き。
あなたとは父親同士の策略による
政略結婚だったけど
あなたは私の事を本当は
ずっと前から好きでいてくれた。
優しくしてくれるのも
『好き。』も『愛してる。』も
嘘でも偽りでもなかった。
私においしいご飯を
食べさせてくれるのも
私を愛するあなたの願いだった。
想いが通じ合うまで
色々な事があったけど
私はあなたが大好きで
あなたを愛してやまない。
この想いは永遠に変わらない。
どうかお願いです。
これからもずっとずっと
そばにいて欲しいです。
私もあなたを支えて寄り添います。
だから、私と子ども達に
これからもおいしいご飯を
食べさせて欲しいです。
私はあなたが大好きです。
…そして私は
あなたが作る
おいしいごはんが大好きです。
【END】