神楽弥戦記~黎明の旅
●一章~国の滅亡 男の決意
炎族の王子
時は、紀元前6000年
筑紫の島(九州)の薩摩にある火の神の住まう島の山の下に、炎國(ほむらのくに)という炎族(ほむらいぞく)の住まう人口五百人くらいの小さな国があった。
その国の主、嵯那王(さな)の息子で神楽弥男命という剣の腕のある王子がいた。神楽弥男命は、五つの年にして、国分隼人族との戦で敵将を討ち取った程の実力の持ち主であった。実は神楽弥は、嵯那王と火の神の娘の桜火比賣(さくらびひめ)の間に産まれた、人間と火の神の混血の王子なのである。神だからこそ力を持ち、人間だからこそ人間の命を大切にする、人間だからこそ、欲もある。
神だからこそ、民に慕われる
神楽弥男命の冒険が今始まる……
筑紫の島(九州)の薩摩にある火の神の住まう島の山の下に、炎國(ほむらのくに)という炎族(ほむらいぞく)の住まう人口五百人くらいの小さな国があった。
その国の主、嵯那王(さな)の息子で神楽弥男命という剣の腕のある王子がいた。神楽弥男命は、五つの年にして、国分隼人族との戦で敵将を討ち取った程の実力の持ち主であった。実は神楽弥は、嵯那王と火の神の娘の桜火比賣(さくらびひめ)の間に産まれた、人間と火の神の混血の王子なのである。神だからこそ力を持ち、人間だからこそ人間の命を大切にする、人間だからこそ、欲もある。
神だからこそ、民に慕われる
神楽弥男命の冒険が今始まる……