神楽弥戦記~黎明の旅
神楽弥は立ち岩に宮があるのにきずいた
立ち岩の宮に着いた。
すると宮の中から人が出てきた
「どちら様ですか。」
「桜島の神楽弥男命です。」
「私は海立神(うみのたちのかみ)と言います。」
「ひとりで、この島に住んでるんですか?」
「いえ、女房と二人でいます。去年、病気に かかりまして今寝たきりに…」
「どんな病気ですか。」
「目が見えなくなりました。」
神楽弥は海立神に巻物を見せた。
眼蝓の図を指差し
「この虫見たことありますか?」
と尋ねた。
「はい、見たことあります」
「それが、目が見えなくなった原因です。これは、海蝓(うみくじ)と言う蟲です。」
「蟲?」
「はい、動物や植物や物の怪とは違う生き物です。」
「潮風の届かない所には眼蝓と言う蟲がいます。眼蝓は塩で駆除します
ですが、海にいる海蝓はそうはいかない。だから眼蝓と逆の駆除をします。
水を用意してください。」
「これ位でいいですか?」
「大丈夫です。奥方を連れてきてください。この水で奥方には目を洗ってもらいます。」
海立神は奥方をつれてきた。
奥方は神楽弥の言うとおりに目を洗った
すると目の中から蛞蝓のような生き物が出てきた
「目が…目が見える。神楽弥様ありがとうござい
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