かけがえのないmemory's
〔加奈side〕
部活の友だちと電車に乗っていたら、緑側駅で同じ部活らしい男子高校生が5人乗ってきた。

そのうちの3人は席取りしていて、他の2人は扉のところに足など出して、ゆっくり歩いてくる1人の仲間を待っていた。


「はる、何やってんだよ。早くこいよ」

「扉を閉めるので、足など出さないで下さい」

結局、そのはるって名前の人が来るまで電車は出発しなかった。
< 10 / 23 >

この作品をシェア

pagetop