かけがえのないmemory's
残りわずか
でも、君と同じ電車に乗れるのはあと6ヶ月しかなかった。

会える1日1日を大切にしながら、毎日学校に通っていた。

この頃になると、君とは毎日隣になれるようになった。

それがすごく嬉しかった。

2月になると君は高3であまり学校に来なくなるし、私も合唱コンクールの朝練があってなかなか会えなくなっていた。


「ひとみくんに会いたいな」

「合唱コンが終わったら、会えるよ」

「そうだよね、うん」

合唱コンクールがやっと終わり、いつも通りの電車になって、君に会えたのは2月の終わり頃だったね。

< 16 / 23 >

この作品をシェア

pagetop