純愛関係図―It is not love―





 ねぇ、眞田くん。


 茜じゃなくて、あたしを見てよ。



 お願い…。

 あたしが眞田くんを幸せにしてあげるから。




 茜への想いをあたしへの想いで、塗り替えてよ。






 過去へは戻れない。


 わかりきっていることを考えても仕方ない。



 後悔するより、その後悔を消せるような行動をとればいい。




 茜は眞田くんのこと、好きだよ。

 ―そう言えれば楽なのに。



 口が、思うように動いてくれない。




 …はは、頭より身体のほうが正直だなぁ。








「あ、あたしは!…眞田くんのことずーっと好きだよ。この先何があっても離れない自信あるよ。
 茜のこと忘れなくていいから、中途半端でいいから、……あたしと付き合ってよ。あたし、もう辛そうな眞田くん、見てられないよ」







 ……やっぱりあたしは、最低だ。


 結局後悔しても、自分のハッピーエンドばかり願ってる。




 でも、眞田くんの幸せそうな笑顔が見たいの。

 どんなにあたしが最低な人間になってもいいから、眞田くんの傷を癒してあげたい。





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