純愛関係図―It is not love―
気まずさと意識の交差点。
――観覧車を降りて、私たちはベンチに座っていた。
誰ひとりとして、言葉を話さない。
気まずい…。
そう思ってはいても、私も今は話したくない。
矢崎の顔は恥ずかしくて見れないし。
結月と遥陽がどうなったのか知りたいけど聞けないし。
「「「「………」」」」
皆何を考えているのかわからないけど、思ってることは同じだと思う。
気まずい。
でも、今は何も言いたくない。
…多分、そう思ってるんでしょ?
チラッと横目で隣に座ってる結月を見た。
頬をほんのり赤くして、ギュッと拳を握っている。
うまくいったのかな?
表情だけじゃわかんないや。
チクンと痛む胸には、気づかないフリをした。