純愛関係図―It is not love―
……なんて、綺麗事なのかな?
「ライバル多いけど、うん。頑張る!
茜、応援してくれてありがと」
大きな目を細めてふわりと微笑む結月は、花のように美しくて女の私でもドキドキしてしまった。
きっと遥陽がこの笑顔見たら――瞬間的に恋に落ちてしまうだろう。
「その笑顔見せたら、きっと遥陽瞬殺だよ?」
もし二人が両思いになる結末だったら、
いっそこの想いを封印して、二人を祝福したほうが…
私は、幸せになれるんじゃないかな?
そして、新しい恋を見つけて…両思いになって。
いつか『初恋もあったな』って言って、思い出になって…。
そのほうが、この苦しくて息がつまりそうな気持ちも少しはマシになるんじゃないのかな?
「えぇ。なんないよぉ」
「なるって!可愛いもん、結月」
「可愛くないからぁ」
否定しても、可愛いんだよ。
私なんかと比べて、結月はホント可愛い。女の子っぽくて癒してくれて、和むんだ。空気が…雰囲気が。