純愛関係図―It is not love―




 頬が淡いピンク色の私を見て、驚いてるような表情をする結月。



「…結月?どした?」



「へっ!?…あぁ、いや、なんでもないっ」




 誤魔化すようにへへっと笑う結月。


 何もなければいいんだけど…。



 さっきの表情、どういう心情で?


 ハッ!もしかして、私があまりにもキャラ違いすぎて?少し乙女チックになりすぎたかなぁ…。





「茜も恋する乙女だね。もう可愛くてドキドキしちゃったよぉ!」


「ドキドキって…」



 そんなん私なんか、いつも結月の笑顔にドキドキしてるよ。




「茜、二人きりの初デート頑張ってね」



「う、うん!ありがと結月」




 あれ…?


 一瞬結月が、複雑そうな表情をしてたのは気のせい?




「夏休み、あたしも頑張らなきゃなぁ。頑張って猛アピールして、眞田くんのハートをがっちり射止めなきゃ」




 射止めるって……。すごい気合い入ってるってことはよーくわかったよ、結月。





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