純愛関係図―It is not love―





「じゃあ…これからどうする?」



 矢崎がグッと伸びをしながら私に聞く。



 んーそうだなぁ…と呟く私。




「あ!そういえばさ駅前に新しくケーキ屋さんできたんだって!そこ行ってみない?」



「そうするか」




 夏休み前にクラスの女子が話してるの聞いたんだよね。そこのケーキ屋、お手頃価格で、そんでもって美味しい!って噂なんだってさ。


 一度行ってみたかったんだよね~。




 私と矢崎は早速、駅前にあるケーキ屋へ向かった。








 ――ケーキ屋に着くと、結構な行列ができていた。



 そこのケーキ屋は中がカフェみたいになっていて買ったものをそこで食べられるらしい。


 私もすぐ食べたいな♪





「俺らも並ぶか~」



 こんな暑いのにめんどくせぇな…と呟きながらも私のわがままに付き合ってくれる矢崎。





 優しいな、矢崎は。


 遥陽とは違う優しさを持ってる。





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