純愛関係図―It is not love―






 遥陽のことは好き。


 だけどその想いは、幼馴染に対して。



 決して恋にはならない、気持ち。


 隣にいたいというわがままから生まれた、偽物の恋。







 矢崎のこと、好きになってた。


 正真正銘、恋愛の特別な好き。



 心の中があったかくてやさしくて、離れたくないって思う。


 太陽みたいな君だから、支えてほしい受け止めてほしいって思っちゃう。





 そうか…これが―――恋なんだ。








「矢崎………」



 抱きしめる力を強め、「好き」を伝える。



 矢崎は照れながら、私の背中に手を回し抱きしめ返してくれた。





 やっぱり温かい。


 この温もりを大切にしたい。





 ――好きだよ。







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