純愛関係図―It is not love―




 背中に冷や汗が伝う。


 心臓が、うるさいほど大きく跳ねる。





 どうして?

 どこで?

 なんで?



 私…否定したのに。


 表情?

 雰囲気?

 オーラ?




 どこで、バレタノ?






「このままじゃ…ダメだ」




 このままじゃ、結月にバレて…友情が壊れてしまう。



 結月は変なところで勘がいいから、きっと薄々気付いてたんだ。




 だからあんなに聞いてきたんだ。

 私に、遥陽に対しての恋愛感情がないかどうか。




 今すぐに、鍵をかけなきゃ。頑丈に鍵をかけたあとは、その鍵を誰にも見つからない場所に捨てる。



 結月に「私は遥陽のことは好きじゃない」って教えなきゃ。

 本心で言わなきゃ、…また気づかれちゃう。





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