純愛関係図―It is not love―
恐い。
結月に裏切ったと思われたらどうしよう。
手が震える中、結月は口を開いた。
「茜」
「…な、に…?」
「ごめんね」
え?
何を言われるかビクビクしていた私は、結月の言葉に驚いた。
なんで謝るの?
「あたし、知ってたんだ。茜が眞田くんのこと好きなこと」
「え…?」
「だけど、あたし……最低なことした。わざと応援してくれるように仕向けた。ごめんね、茜。
でも、もういいの。自分の気持ちに正直になって?」
結月……知ってたんだ。
私が遥陽のことを好きと思っていたこと。
でも、違うの。
遥陽への想いは、偽物だったの。