純愛関係図―It is not love―

　いつも近くにいて、そばにいてくれて。


　そしていつの間にか、幼馴染という特別な友情を恋だと勘違いしてたの。




　私は、遥陽のことを好きじゃなかった。



　本当に、……本当に好きなのは―――。





「結月、私…！」



「新川、よかったな」





　結月に私の本当の気持ちを教えようとしたら、矢崎に遮られた。



　よかったな…？何を言ってるの？矢崎。






「これで両思いじゃん。
　…じゃあ、俺たちの恋人関係も終わりだな」






　や、ざ…き？


　それ、本気で言ってるの？




「利用されんのもおしまい。これからは本当に好きな奴と付き合えよ」





　違う…違うよ、矢崎。


　本当に好きなのは、あんただよ。