純愛関係図―It is not love―

　少しずつだけど、心の距離が近づいていってる気がしてたんだ。


　なのに、なんでだよ。



　このタイミングで告白って、ずりぃよ遥陽。




　新川のことが好き。

　その想いなら、誰にも負けない自信がある。




　けど―――






「新川、よかったな。
　これで両思いじゃん。
　…じゃあ、俺たちの恋人関係も終わりだな。
　利用されんのもおしまい。これからは本当に好きな奴と付き合えよ」





　新川が好きだからこそ、言えないことだってある。


　新川の幸せを考えると、こう言うしかなかった。



　あー、胸が痛ぇ。なんだよこれ。

　失恋って、こんなに胸が苦しくするんだな。





「新川、幸せになれよ。
　遥陽、俺の分まで幸せにしてやれよ」





　この言葉を、大好きな君に送るよ。



　大好きだからこそ、新川が好きだからこそ、言えるんだ。





　これは俺からの最後の“告白”――。