純愛関係図―It is not love―





 世界は広いから、これからたくさんの人と出会うだろう。


 いつか新川への想いを忘れ、別な人と恋に落ち幸せになれるかもしれない。



 この失恋さえも忘れられるような日々を送るかもしれない。





 ――なんて。






「……無理だ」


 どうしても、どうやっても、どう頑張っても……無理だ。




 これからのことを、未来のことを想像すればするたび

 新川の笑顔が頭から離れねぇ。




 別な人なんていねぇよ…。


 新川が、好きなんだ。




 新川じゃなきゃ、ダメなんだ。





 利用されても、新川が遥陽のことを好きだとしても、諦められなかった。消えなかった。“好き”が溢れるだけだった。


 新川だけが好きなんだ。





 別な人なんて考えられねぇよ……。






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