純愛関係図―It is not love―





 あー、新川のことを頭から消そうとするけど、そうすると逆に新川のことばかりが頭に浮かぶ。


 ダメだ、このままじゃ。



 俺は、パンパンッと気合を入れるため両頬を叩き、「よし」と呟いてから屋上を出た。


 変わらなきゃ。




 でも、どうやって…?

 どうやって変わることができるんだ?





 ――ドンッ


「きゃっ」


「うわっ」





 廊下を歩いてると、曲がり角で誰かとぶつかり、ぶつかった相手が持っていた大量の紙が床にばらまかれた。



「す、すんませ………」



「ご、ごめんなさ………い」





 顔を上げるとそこには―――新川がいた。




 う、…そだろ。

 まさかこんなところで会うなんて。




 神様の悪戯だとしたら、神様は相当な意地悪だ。






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