純愛関係図―It is not love―
話しやすい新川との会話は手当てが全て終わるまで絶え間なく続いた。
そして、気づいた。
新川は、遥陽のことが好きなのだと。
遥陽の話題が多く、遥陽の名前を言うときの新川の表情は、温かみのある笑みをうっすらと浮かべていたからとてもわかりやすかった。
……ズキン。
あれ?なんだ、この痛み。
変な鈍い痛みが胸に走り、違和感を感じた俺。
「――はい、できあがり」
「サンキューな」
「どういたしまして」
ドキン……
俺の目を見てそう言った新川は、綻んだように可愛らしい笑みを見せた。
あの日、俺は
一目惚れに似たようなものに落ちたんだと思う。