純愛関係図―It is not love―
どんなにあたしが茜に嫉妬して睨んでも、茜と眞田くんの邪魔をしても、わざと茜にあたしの応援させても、…茜はあたしに優しかった。
「結月の恋、心の底から応援できなくてごめんね」
ポタリ、ポタリ。
あたしの瞳から涙が流れ落ちた。
どうして……
どうしてそこまで、優しいの?
「ゆ、結月どうしたの!?」
「……茜のバカぁぁ」
「え!?」
茜のバカ。バカ。…本当にバカだよ茜は。
どうしてもっとあたしを責めないの?どうしてあたしに謝るの?
…謝るのはあたしの方なのに。
あたしが茜に辛い想いさせてたのに。
「ごめん。…茜ごめんね。正々堂々、恋のライバルとして戦えばよかったね。本当にごめんね、茜」
泣きじゃくりながら、震える声であたしは何度も謝った。
あたしたち親友なのに、どうしてこんなに複雑な関係になっちゃったんだろうね。