純愛関係図―It is not love―

　何事かと、外にいた近所に住む人が俺をジロジロ見てくるがこの際どうでもいい。


　茜、聞こえてるか？届いてるか？俺の声は、お前に伝わるか？




　―シャッ




　カーテンが開ける音がした。


　上を見上げると、そこには……




　窓を開けて、目を丸くしてこちらを見ている新川の姿が。



　部屋が道路の方にあってよかったと、少しホッとする俺。







「茜！！」



「…どうして、矢崎が……」






「ごめん！！！」






　俺は思い切り勢いよく頭を下げた。


　俺の気持ちが、真っ直ぐ届くように。



　これから嘘とかそんなん全部なしで、お前に伝えるから。




　だからお前の気持ちも、教えてくれよ。