純愛関係図―It is not love―



「茜、ありがと!あたし、なんでも奢るよ!!」



 遥陽と…喋らなきゃなのか。


 わーいわーいと万歳しそうなくらい喜んでる結月。



 本当は、遥陽とは今話したくない。


 だって…封印した恋心がまた溢れてしまいそうになるから…。





 でも、結月のお願いだもん。

 聞いてあげるしかないでしょ。



 溢れてしまわないよう、厳重にロックをかける。


 大丈夫。大丈夫。


 私には今彼氏がいるんだ。矢崎の顔を頭に浮かべれば、きっと大丈夫だ。






「茜、矢崎くんと幸せになってね」


「結月……。
 うん。ありがと」




 幸せになってみせるよ。

 矢崎のこと、好きになってみせるよ。


 結月のこと、裏切らないよ。




 こんな最低な私と親友になってくれて、ありがとね結月――…。






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