純愛関係図―It is not love―
――放課後。
「ん~、美味しい!!」
「このクレープ、最高!この生地がいいんだよぉ」
私は、約束通り駅前のクレープ屋でクレープを結月に奢ってもらった。
クレープ前にあるベンチが丁度空いていたので、私たちはそこに座って食べている。
生クリームがちょうどいい甘さで、いちごが甘酸っぱくて、生地がサクッフワッで、美味しい!!
こりゃ人気でるわ…。
「いちごクレープちょっとちょうだい?
あたしのチョコバナナもあげるから!」
口元に生クリームをつけた結月が、ねだるように言う。
「しょうがないなぁ。はい」
「ありがとー、茜♪」
幼い子供のように微笑みながら、パクリと一口結月は食べた。
私も、結月のチョコバナナクレープを一口頬張る。
「ん!こっちも美味しい!」
「あ、茜!これ一口サイズじゃないよ。半分くらい食べてるじゃんかぁ」
「目の錯覚じゃない?」
「ひどーい!!」