純愛関係図―It is not love―






「あ」


「…え?」




 結月と別れ、トボトボと歩いていたら…いつの間にか家の近くで。


 背後から声が聞こえ振り返ると、そこには――あいつがいた。





「は、遥陽…!」




 びっくりして、声が裏返る。


 ま、まま、まさかこんなところで会うなんて…想定外。



 心臓、一瞬止まったよ…。




「遥陽も今帰り?」


「おう。
 茜…帰り遅くね?」


「今さっきまで結月とクレープ食べてた」


「ふーん」




 気がつくと、隣には遥陽がいた。


 並んで帰るなんて…いつぶりだろう。


 懐かしいなぁ。





「…どうかした?」






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