純愛関係図―It is not love―




「え?なんで?」



 顔を覗き込むようにして私を見ながら、遥陽が言った。


 どうしてそんなこと聞くの?



「何もないけど…」



 あるっちゃあるけど…。





「そっか。ならいいんだけど。
 なんか暗いなって思ってさ」





 ―どうして。


 どうしてわかっちゃうんだろう。



 幼馴染だから?

 遥陽だから?



 いつもと違うナニカを、感じたの?





 ほらね。

 さりげない遥陽の優しさが、今…恋情が隠されてる心の奥のロックが開こうとした。



 だから、危険なんだ。




「暗いって、失礼な。私はいつも通りよ」




 ただ違うのは、私の恋だけ――…。





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