純愛関係図―It is not love―
……矢崎のこと、好きになればよかったな。
なんで私の好きな人は、遥陽なんだろ…。
「じゃあ、私帰るから」
「泣くんじゃねぇぞ?」
「泣かないって。バイバイ」
「おう。またな」
明るく輝いた笑顔を私に向けて、矢崎はそう言った。
私の胸は、不覚にもその笑顔にドキッと跳ねた。
――翌日。
学校に着き、教室に入る。
昨日あんまり寝れなかった…。
やっぱり、親友と好きな人が同じって結構ダメージ大きいのかも。
「…あ、結月おは…」
教室を見渡して結月がいることがわかった私は、駆け寄って挨拶しようとした。
けど……
「眞田くん、昨日メールで言ったCD持ってきたよ」
「え、まじ?サンキュ。ずっと聴きたかったんだよね、これ」