純愛関係図―It is not love―





「よし、じゃあ誘おう」



「えぇ、本当に!?」



「本当に決まってんじゃんか。ほら、行くよ」




 若干引きずるような形で、私は結月を汗だくの遥陽の元まで連れて行った。


 遥陽のところまで着くまでは「やっぱやめようよぉ」とずっと言っていたが、遥陽を見た瞬間パッと態度が変わって、固まるようにピシッと姿勢よく立った。






「遥陽、お疲れ」


「さ、眞田くん…お疲れ様!」




「おー、ありがとな。今日、応援に来てくれて」





 汗が、太陽の光によってキラキラと光っている。


 遥陽は、汗をかいていても暑ぐるしくなくて。爽やかって感じだった。

 さすが“爽やか系イケメン”。





「結月が話あるんだってさ」


「話?なに?」



「え、えぇーと…」






 もじもじと、目を泳がせながらなんて言おうか迷っている結月。


 頑張れ、結月。





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