純愛関係図―It is not love―
「…二人のこと、気になんのか?」
空を見上げている矢崎が私に聞き、ドキッと鼓動が跳ねる。
「気になるっていうか……うまくいくかなぁって」
「ふーん」
ラブラブになってくれれば、嬉しいし…。
さっきの胸の痛みは、恋の病じゃない。恋の病なんかじゃ、ない…。
「ねぇ、矢崎。遥陽は知ってるの?私たちが付き合ってること」
「あぁ、知ってるよ。俺が教えたんだ~」
「そっか。ありがと」
「…怒られると思ったから、ホッとした」
「怒らないよ!」
感謝してるよ…。
自分から言うのは、少し恥ずかしいしちょっと寂しいもん。
「いつ、話したの?」
「付き合ってすぐ」
「早っ!」
付き合ってすぐって…、カレカノになったあと部活に行って話したってこと?
やることが早いなぁ。