純愛関係図―It is not love―

「ほ、本当に…要と付き合ってんのか？」






　何を言うんだろうって思ったけど、…え？付き合ってるかどうか？




　変に身構えちゃったじゃん。


　もしかしたら結月に告白されたのかな、なんて想像しちゃったじゃん。

　…バカ。








「うん。付き合ってるよ」








　躊躇なく、堂々と答える私に遥陽は黙り込んでしまった。


　しまいには、大きくて深いため息を一つこぼした。




　…？なに、その反応…。





「…まじかよ」


　吐き捨てるように呟いた遥陽の声は、私にはブツブツと言ってるようにしか聞き取れなかった。






「本当だったのかー」





　前髪をかきあげながら、空に向かって叫ぶように言った遥陽。



　…さっきからどうしたんだ、遥陽は。いつもと様子が違うような……。