純愛関係図―It is not love―
本当に、私は邪魔者なんかじゃない?
本当に、私の勘違い?
私の目には、二人が本当の恋人に見えたよ?
そんな雰囲気を出してたよ?
あぁ、どうしよ…。
涙腺が、緩みそう――。
「あはは、ごめんごめん。いかにもカップルって感じだったからさぁ」
「ちょ、や、やめてよぉ、茜!」
「カップルって…、男女でも友情はあんだよバーカ」
赤面状態で慌てる結月に、ムスッと怒ったような表情をする遥陽。
もう付き合ってたりして…。
だから、隠そうとしてるのかな?
…悪い方向にしか、考えられない。
「はよー、遥陽。新川。七倉」
ネガティブ思考全開の私と結月と遥陽に、眠そうな声で挨拶をしてきたのは――矢崎だった。
「お、おはよ。矢崎」
「はよ、要。相変わらず朝苦手だな、お前」
「おはよ~、矢崎くん」